update: 2014年10月9日

神宮前耳鼻科 クリニック


舌下免疫療法

 © Y. KOSEKI


 

     はじめに

   2014年10月から、舌下免疫療法が保険適応で行えるようになりました。テレビでは、初めて根本的な治療の道が開けた、簡単に家で治療できる、等と放送されているのを見かけますが、これは大きな間違いです。元来、皮下免疫療法、あるいは減感作療法と呼ばれる治療が100年以上前から行われており、私も1984年から行っています。当院では、2000年10月の開業以来、皮下免疫療法を行っており、良い成績を上げています
  
  皮下免疫療法を行うには、全く規制はありませんが、舌下免疫療法の場合には、決められた講習会を受け、ネットでeラーニングを受け、試験に合格し、緊急時の病院を登録し、薬局を登録し、患者への説明・承諾、初回は外来で30分待期、2015年までは、2週間ごとに通院、向こう3年は毎日舌下投与、と大変ハードルが高い治療法になっています。あまりに煩雑なので、講習会は受けたものの、とりあえず様子見の先生も少なくないようです(特に耳鼻咽喉科医)。

     方法

   アレルゲン免疫療法のサイトをお読み下さい。スギ花粉症の場合、皮下免疫療では、最初は、週1〜2回、2〜3ヶ月後に維持量に達すると、1〜2ヶ月に1回の注射で良いので、それに比べれば、随分と大変です。海外では、3年間治療を維持できたのは、わずか7%だそうです。


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     安全性

   皮下免疫療法の場合、極めて深刻かつ重篤なアレルギー反応(アナフィラキシー反応)が起きる可能性があり、過去には死亡例も報告されています。当院では、スギ花粉に対する治療の場合、6%で何らかの副作用が出現しています。詳細は、皮下免疫療のページを最初からお読み下さい。
  一般的には、皮下免疫療法の場合、全身反応が1/1000〜4000回の注射で出る可能性があり、1/20万〜250万回の注射でアナフィラキシー反応が出る、とされています。反面、舌下免疫療法では、1/1億の頻度でアナフィラキシー反応が出る、とされていていて、舌下免疫療法の方が、安全、と言えます。

     有効性

   当院では双方治療を行っていますが(ただし、舌下免疫療法の症例数は少ない)、皮下免疫療法の方が確実に効く、と考えています。治療薬が確実に体に入る反面、慎重に治療を行わないと、それだけ危険だ、という事です。


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     治療を受けるにあたり

   舌下免疫療法を受けるにしても、皮下免疫療法を受けるにしても、治療内容を十分に理解し、長期の継続治療が必要である事を覚悟の上で受けて下さい。テレビで見て、簡単にできそうだ、と思ったら、認識を全く新たにして、以上の内容を全て良くお読みの上、ご受診下さい。
  また、ホームページをご覧になって、何かわからない事がありましたら、受診の上、ご質問下さい。電話での質問にはお答えできません。

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